和歌山城の石垣は、城主ごとに違いがあり、豊臣・桑山期(1585-1600)、浅野期(1600-1619)、徳川期(1619-1869)を通じて積まれました。良好に残された様々な石垣は、和歌山城の築城の歴史を今に伝えています。 本展では、豊臣・桑山期の天守一の御門櫓台石垣、裏坂登り口西面石垣、浅野期の二の丸西部埋没石垣、吹上口西外堀石垣、徳川初期の二の丸西内堀石垣を発掘調査した事例を取り上げ、写真パネルを用いて解説します。また、天守一の御門櫓台石垣の裏込めから出土した石塔や石臼など貴重な資料をご覧いただきます。